
こんにちは、直人です!
今回は「オペラント条件付け」について紹介します。
オペラント条件付けは学習心理の領域で、子どもや部下などの教育や動物のトレーニングにも使われています。
「褒めて伸ばす」や「問題行動修正」もこの中に含まれます。
簡単に言うと、「行動・ふるまい」をたくさんさせるようにしたり、しなくさせるようにするという感じです。
オペラント条件付けの語源は「オペレート(操作する)」から由来しています。
オペラント条件付けの4つの原理

オペラント条件付けには「4つの原理」があります。
- 正の強化
- 正の罰
- 負の強化
- 負の罰
「負」や「罰」という単語がありますが、決してネガティブな意味ではありません!
「正と負」は、刺激の「有り無し」のことです。
正:刺激が「ある、出現する、与える」
負:刺激が「ない、消える、無くす」
「強化と罰」は、その行動の「頻度」のことです。
強化:その行動を「たくさん行うようになる、頻度が上がる」
罰:その行動を「あまりやらなくなる、頻度が下がる」

動物のトレーニングでは基本的には「正の強化=ある行動をすると良いことが起こる」と覚えさせていく
正の強化
ある刺激が「出現」することによって、その行動の「頻度が上がる」こと。

「してほしい行動」をした後に「報酬(エサや遊び)など」を与えることで、その「してほしい行動」をたくさんしてくれるようになる。
具体的な方法については下の記事を参考にしてみてください♪


正の罰
ある刺激が「出現」することによって、その行動の「頻度が下がる」こと。

- ある行動をした後に、嫌なことが起こるとその行動をあまりしなくなる。
- 嫌悪刺激:不快なこと
- 顔に風を吹きかける、顔に霧吹きをかける、大きな音
- 動物種や個体によって嫌悪刺激に対する耐性は異なる
- 嫌悪刺激が強すぎると、身構えて何もやらなくなる
- もしくは、身を守るために攻撃的になる
- 嫌悪刺激から逃げられないと何もやらなくなる(学習性無気力という状態で「どうせ何をやってもムダなんだ」となってしまう)
「正の罰」の例としては、吠え癖のあるイヌに対して、吠えたら「顔に風を吹きかける、顔に霧吹きを噴射する」などです。
今はあるかわかりませんが、上記のような機能を付けた首輪が売っていると聞いたことがあります。
時代によって動物福祉の倫理観が変わるため、「嫌悪刺激」については注意が必要です。
イヌやインコに対して、「怒鳴る」ことをしている人を見かけたことがありますが、「飼い主からの注目=報酬」となっていることがあるため、逆効果です。そもそも動物に人間の言葉はわかりません。
嫌悪刺激を用いる際は、強すぎず弱すぎずのちょうど良い強さを見極める!
負の強化
ある刺激が「消える」ことで、その「行動の頻度が上がる」です。

「負の強化」はイメージすることが難しいです。
例)
・ネズミのレバー押し
大きなブザーの音→レバーを押す→音がなくなる
※レバーを頻繁に押すようになる
・インコの手乗り
手を近づけてプレッシャーをかける→手に乗る→
プレッシャーがなくなる
※手によく乗るようになる
・イヌの引っ張り癖
イヌがリードを引っ張る→リードが張って首が苦しい→飼い主の横に付く(リードのテンションがなくなる)
※散歩の時にイヌが飼い主の横に付くようになる
正直、私もオペラント条件付けの4つの原理の中で「負の強化」のイメージが難しく、あまり意識してトレーニングに取り入れたことがありませんでした。
最近はAIに「動物のトレーニングで負の強化の具体例を教えて」と入力すると、いろいろな例を回答してくれます!
便利な世の中になったと痛感しました(^^;)
負の罰
ある刺激が「消える」ことで、その「行動の頻度が下がる」です。

問題行動修正でとても重要です!
簡単に言うと、「楽しみを取り去ることで、その行動をあまりやらなくなる」です。
例)
・飛びつき癖があるイヌ
イヌが飛びつく→飼い主は無視する(そっぽを向く)
※飛びつきが減る
・大声で叫ぶインコ
インコが叫ぶ→ケージを毛布で覆う(真っ暗にする)
※あまり叫ばなくなる
・噛み癖のあるフェレット
ケージの外でフェレットが噛みつく→ケージに戻す(遊びを終了する)
※噛みつきが減る
問題行動修正のテクニックで「タイムアウト」「ブラックアウト」があります。
- タイムアウト:無視する、一定時間何も刺激を与えない(社会性、群れを作る動物にとくに有効)
- ブラックアウト:一定時間真っ暗にする、刺激を遮断する(室内など使える場面が限られる)
(あまり良い例ではありませんが、やたらと話しかけてくるウザい人に対して無視し続けると話しかけてこなくなるようなイメージです。ただ、社会性動物の人間は仲間から「無視される」が一番心理的につらいと聞いたことがあります。)
タイムアウトはドッグトレーナーがよく使うテクニックです!
実験動物業界でも、ネズミやハトの行動心理の研究でタイムアウトとブラックアウトを併用して使うことがあります。
問題行動修正のテクニックである「タイムアウト」をうまく使う!
オペラント条件付け、いかがだったでしょうか?
「行動、ふるまい」と「刺激」にフォーカスしているため、客観的に捉えることができるようになると思います。
また、人間関係にも十分応用できる原理かなと思います!
それでは、また!

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