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動物の体重管理と報酬の選び方

こんにちは、直人です!

今回はアニマルトレーニングを効率よく行うための「体重管理」と「報酬(エサ、おやつの選び方)」を紹介します。

体重管理

そもそも動物は基本的に満腹だと動きません。(人間も一緒ですがw)

そこで、この後紹介する「報酬(エサ、おやつ)」をより魅力的に感じてもらうために「体重管理」は必須です!

理想は「もうエサ、おやつしか目に入らない!」くらいになってもらうことです。

体重管理は間違えると動物が命を落としてしまうことがあるため、とくに慎重に行って下さい!

体重は同じ種類の動物、たとえ兄弟だったとしても「個体差(体格差)」「季節変動」があります。

上のグラフは例ですが、一般的には「夏は暑いため食欲が下がる=体重が下がる」「冬は寒さに備えるためによく食べる=体重が上がる」

この体重変動を頭に入れた上で、体重管理を行います。

成体(大人)になって、エサを満腹まで食べさせた状態を100%とします。

そこから目安として体重の80~85%になるようにエサ量を制限して、体重を下げていきます。

(計算方法は「体重設定」のスライドを参照してください)

体重が減っている方が、エサやおやつへの執着が強くなって、学習効率や反応が良くなります。

ただ、それは最初だけで、早く覚えさせたいと思い、どんどん体重を下げていってしまうと「体力が無くなって動けなくなる」ことが起きます。

ここで重要なのは、「体重の数字」だけを見るのではなく、動物の「肉付き」を触って必ず確認することです。

胸筋と竜骨突起の位置

とくに鳥の場合、羽ばたくために胸筋が発達していて、この胸筋に多くのエネルギーが貯まっています。

(写真の赤丸で囲んだあたり)

体重を絞りはじめのうちは体重変動が少ないですが、「肉付き」を確認しないで体重を落としていくと、あるタイミングでガクッと体重が下がってしまうことがあります。

そうなってしまうと、もとの体重に戻すことが難しくなります。(エサを食べる体力すら残っていないこともあります)

痩せすぎていると胸筋がなくなり、触ると竜骨突起の出っぱりが顕著にわかります。

(逆に太っているとムチムチの胸筋だけで、竜骨突起の出っぱりはわずかです)

余談ですが、ハトは鳥で唯一、垂直方向(真上)に飛び立つことができます。そのため「鳩胸」といわれるほど胸筋が発達しています。長期休暇をしていたフクロウのフライトトレーニングを始めるときもリハビリとしてわざと真上に飛び立たせて胸筋を鍛えることをしていました。

ちなみに竜骨突起は飛べない鳥で有名なダチョウの仲間ではほとんど発達していません。飛べない鳥でも水の中を泳ぐペンギンには発達しています。

哺乳類の肉付きチェック

哺乳類の場合は「肋骨」のゴツゴツ具合を触って確かめます。

イラストはイヌですが、ネズミやウサギ、モルモット、フェレットなどでも共通です!

ボディーコンディションスコア(BCS)として肥満度の指標が出ているので、これも参考になります。

動物の「普段の状態」を触ったり、見たりして体重と体格を理解しておく!

報酬(エサやおやつの選び方)

結論をいうと稀にしかあたえない、その個体が大好きな「おやつ」です。

体重を絞って空腹にすれば「いつも与えているエサ」でも効果はありますが、「おやつ」の方が効果は絶大です!

大好きなおやつは個体ごとに異なるため、それを見出すのは飼育員や飼い主の腕の見せ所です。

私が務めていた動物園での猛禽類のエサを紹介します。

左からウズラ、ヒヨコ、ウマ(馬肉)、ハツカネズミです。

カロリーは低いもの(ヘルシー)から順に、

ウズラ<馬肉<ヒヨコ(卵黄含む)<ハツカネズミ となります。

フクロウたちの普段のエサはヒヨコで、カロリーが高いハツカネズミは太りやすいため、寒い時期や体調が悪い時、繁殖期の時など稀にしか与えていませんでした。

そのため、トレーニングでハツカネズミを与えると反応は抜群でした!

よくお客さんに「フクロウを飼いたいのですがエサはスーパーで売っている肉ではダメですか?」とよく聞かれました。スーパーで売っている肉は「血抜き」がされていて、「体の一部」のため、そればかり与えていると栄養が偏ります。理想はネズミやヒヨコなど、動物を丸々一匹与えることです。また冷凍保存するとカルシウムが失われるため、カルシウムなどのサプリメントを振りかける必要があります。

トレーニングは数を多くやる方が良いため、報酬として与えるエサは細かくして、すぐに満腹にならないようにする!

いちご
小松菜

私が飼っていたセキセイインコたちは普段食べないおやつを与えると夢中で食べていました。

インコフード(種のミックス)をいつものエサとして与えていましたが、よく観察していると「すぐに食べる種」「意地でも食べない種」があることに気づきましたww

私の場合、上記で紹介した「おやつ」だと部屋が散らかるので、いつものエサの「すぐに食べる種」をピックアップしてフライトトレーニングを楽しんでいました!

稀にしか与えない大好きな「おやつ」を見出すのは飼い主の腕の見せ所!

今回は数式やグラフが出てきたりと、ちょっと学校の授業っぽくなってしまいましたが、

動物たちをしっかり観察して、コミュニケーションを取りながら楽しんでトレーニングに取り組むことが大切だと思います!

別の記事で「哺乳類」のターゲットトレーニングについて紹介します!

それでは、また!

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